偶然見つけた元彼のオンライン表示。蘇る愛欲の日々を思い出し、つい話しかけた美冬は…
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「あー…オンラインだ…」
平日の昼下がり。
何気なく開いたSNSのチャット一覧。
そこには「Jun TAKASAKI」のオンラインを示すマークがあった。
平日の昼下がり。
何気なく開いたSNSのチャット一覧。
そこには「Jun TAKASAKI」のオンラインを示すマークがあった。
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潤とは１２年ほど前、付き合っていた。
今ではサラリーマンの夫と二人の娘と幸せに暮らす美冬だが、その頃は潤に、潤とのセックスに夢中になっていた。
それなりに経験はあったはずの美冬なのに、潤と知り合って初めて女としての悦びを知ったと思う。
それほど刺激的だった。
今ではサラリーマンの夫と二人の娘と幸せに暮らす美冬だが、その頃は潤に、潤とのセックスに夢中になっていた。
それなりに経験はあったはずの美冬なのに、潤と知り合って初めて女としての悦びを知ったと思う。
それほど刺激的だった。
別れて以来特に連絡は取っていない。
このSNSにも潤はそれほど投稿しないので、彼がどうしているのかは知らない。
時折友人にタグ付けされた写真などが現れて美冬の胸を騒がせるくらいだ。
その投稿によると、今はロンドンに暮らしているらしい。
このSNSにも潤はそれほど投稿しないので、彼がどうしているのかは知らない。
時折友人にタグ付けされた写真などが現れて美冬の胸を騒がせるくらいだ。
その投稿によると、今はロンドンに暮らしているらしい。
30分ほど悩んだだろうか。
でも誘惑に負け、ついつい話しかけてしまった。
返事、来るかな。
スルーされたらちょっと悲しいかも…。
でも誘惑に負け、ついつい話しかけてしまった。
返事、来るかな。
スルーされたらちょっと悲しいかも…。
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ポーンと電子音が鳴る。
お茶を入れていた美冬は慌ててパソコンの前に戻った。
J〈美冬、久しぶり〉
きた！
J〈もちろん覚えてるよ〉
お茶を入れていた美冬は慌ててパソコンの前に戻った。
J〈美冬、久しぶり〉
きた！
J〈もちろん覚えてるよ〉
うわー。
１２年も前なのに覚えててくれたかぁ。
ちょっと感動しながら返事を考える。
やっぱり無難に
M〈元気にしてる？〉
カタカタとタイピングした。
１２年も前なのに覚えててくれたかぁ。
ちょっと感動しながら返事を考える。
やっぱり無難に
M〈元気にしてる？〉
カタカタとタイピングした。
J〈元気だよ。今ロンドンに住んでる〉
あ、やっぱり。
一人なのかな…？
いやそれはそんなすぐには聞けない。
M〈今何時？朝だよね。〉
あ、やっぱり。
一人なのかな…？
いやそれはそんなすぐには聞けない。
M〈今何時？朝だよね。〉
J〈ああ、6時。今日は休み取ってるのに早起きしちゃってね。〉
へえ。昔から朝には強かったっけ。
うーん、返事…
へえ。昔から朝には強かったっけ。
うーん、返事…
悩んでいると続けてポーンと鳴った。
J〈結婚したんだよな。おめでとう。子供も？〉
あ、なんだか複雑。
私は時々子供のこととか書いてたんだけど、まあそんなに見てないよね…
J〈結婚したんだよな。おめでとう。子供も？〉
あ、なんだか複雑。
私は時々子供のこととか書いてたんだけど、まあそんなに見てないよね…
M〈うん、娘が二人。今学校と幼稚園に行ってる。〉
J〈へえ。美冬がママなんだなあ。なんか想像つかない〉
…でしょうね。
あの頃の私は母性とか結婚とかと縁遠いとこにいたもんね。
潤と付き合い始めてからは特に。
J〈へえ。美冬がママなんだなあ。なんか想像つかない〉
…でしょうね。
あの頃の私は母性とか結婚とかと縁遠いとこにいたもんね。
潤と付き合い始めてからは特に。
J〈お前はセックスレスとか無縁そうだな〉
ドキ。
いきなりそんな単語。
まあ美冬といえばセックスなんだろうな。
ドキ。
いきなりそんな単語。
まあ美冬といえばセックスなんだろうな。
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M〈うーん、まあそれなり？笑〉
よし、この流れで聞いてみよう。
聞いてどうするのかって話だけど。
M〈潤は？一人で暮らしてるの？結婚は？〉
一気に聞いた。
返事が急に遅くなった気がして不安になる。
よし、この流れで聞いてみよう。
聞いてどうするのかって話だけど。
M〈潤は？一人で暮らしてるの？結婚は？〉
一気に聞いた。
返事が急に遅くなった気がして不安になる。
J〈ああごめん、仕事の電話かかってきてて〉
ほっ。でも本当かな。
M〈今話してても大丈夫なの？〉
J〈いいよ、電話もう切ったし、今日は休みだ。〉
ほっ。でも本当かな。
M〈今話してても大丈夫なの？〉
J〈いいよ、電話もう切ったし、今日は休みだ。〉
気になる返事は？
J〈俺は一人暮らしだよ。単身赴任〉
あー…やっぱりそうかあ。さすがに結婚したよね。
J〈…と思う？独身だよ。結婚には縁がないみたいだね〉
縁って、自分がしたくないだけなんじゃないの。昔からそうだったじゃない。
と思いつつも頬が緩んでいる。
J〈俺は一人暮らしだよ。単身赴任〉
あー…やっぱりそうかあ。さすがに結婚したよね。
J〈…と思う？独身だよ。結婚には縁がないみたいだね〉
縁って、自分がしたくないだけなんじゃないの。昔からそうだったじゃない。
と思いつつも頬が緩んでいる。
今更どうこういうわけではないけど、やっぱり結婚とか彼女とか、面白くはないもの。
潤はどう思ってるんだろう。結婚して子供もいる私のこと。
潤はどう思ってるんだろう。結婚して子供もいる私のこと。
J〈旦那とのセックスはいい？〉
くー…。どんだけ直球なんだろう。しかも朝6時にこの会話って。
家に一人の時でよかった。
まあ家族がそばにいて元彼とチャットなんてありえないけど。
くー…。どんだけ直球なんだろう。しかも朝6時にこの会話って。
家に一人の時でよかった。
まあ家族がそばにいて元彼とチャットなんてありえないけど。
M〈イイよ。優しくしてくれる。〉
J〈優しくってお前、そういう趣味だったっけ〉
もーう！それはあなたがああいう人だったからでしょ！
J〈ちゃんと満足してんの？〉
J〈優しくってお前、そういう趣味だったっけ〉
もーう！それはあなたがああいう人だったからでしょ！
J〈ちゃんと満足してんの？〉
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LAYLA
