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それから光希は下校時刻に合わせて小学校に迎えに行った。
普段は子供達だけで帰ってくるが、夏生くんとミドリちゃんは家の鍵を持っていない。
学校から直接自宅に連れてくる必要があった。
普段は子供達だけで帰ってくるが、夏生くんとミドリちゃんは家の鍵を持っていない。
学校から直接自宅に連れてくる必要があった。
二人は驚いた様子で、夏生くんは特におばあちゃんのことを心配そうだったが、夕ご飯の途中の美奈からの電話で大事には至らなかったことを聞き安心して麗と遊んでいた。
女の子二人をお風呂に入れていると、光希のスマホが鳴った。
午後美奈から聞いて登録したばかりの美奈の夫、尚の番号だった。
女の子二人をお風呂に入れていると、光希のスマホが鳴った。
午後美奈から聞いて登録したばかりの美奈の夫、尚の番号だった。
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尚は子供達のことへの礼を言い、予定より少し遅くなってしまうと申し訳なさそうな声で告げた。
運動会の時に見ただけの尚だが、その声は若々しく男らしかった。
確か背も高く、がっしりした体型で細身の賢一郎とは対照的な男だった記憶がある。
以前の二人のセックスレスの話が、ふと頭をよぎった。
運動会の時に見ただけの尚だが、その声は若々しく男らしかった。
確か背も高く、がっしりした体型で細身の賢一郎とは対照的な男だった記憶がある。
以前の二人のセックスレスの話が、ふと頭をよぎった。
予定より30分ほど遅れて尚はやってきた。
もうぐっすり眠っていたミドリちゃんを抱っこして、何度も礼を述べて帰って行った。
焦って駆けつけたのだろう、軽く息を切らしていた。
光希はその呼吸に色気を、感じてしまった…。
もうぐっすり眠っていたミドリちゃんを抱っこして、何度も礼を述べて帰って行った。
焦って駆けつけたのだろう、軽く息を切らしていた。
光希はその呼吸に色気を、感じてしまった…。
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翌日、子供は学校へ行き夫は会社へ行った後部屋の掃除をしていた時のこと。
ソファーの隅にミドリちゃんの小さな帽子が落ちているのを見つけた。
「忘れちゃったか…」
美奈は実家から帰ってきただろうか。
まだ忙しくしているかもしれないし、帰ってきていないなら子供の帽子がここにあると伝えても無意味だ。
…と、光希は尚に電話する理由を探していた。
ソファーの隅にミドリちゃんの小さな帽子が落ちているのを見つけた。
「忘れちゃったか…」
美奈は実家から帰ってきただろうか。
まだ忙しくしているかもしれないし、帰ってきていないなら子供の帽子がここにあると伝えても無意味だ。
…と、光希は尚に電話する理由を探していた。
10時30分。
尚は仕事中だろう。
電話に出なければ、メッセージを残せばいい。
印象的なメッセージを。
尚は仕事中だろう。
電話に出なければ、メッセージを残せばいい。
印象的なメッセージを。
トゥルルル…トゥルルル…
「はい、神崎です」
メッセージを残すつもりでかけたのだが、思いがけず3コール目で尚が出た。
焦りを悟られないよう、一呼吸待ってから光希は口を開いた。
「はい、神崎です」
メッセージを残すつもりでかけたのだが、思いがけず3コール目で尚が出た。
焦りを悟られないよう、一呼吸待ってから光希は口を開いた。
「あの、森田光希です。昨日お子さんをお預かりしていた…」
「森田さん!昨日は本当にありがとうございました。おかげさまで妻も病院に駆けつけられて助かりました。子供達もご飯が美味しかった、楽しかったと大喜びでしたよ。」
模範的な夫の答え。
「そうですか、お役に立てたなら良かったです。いつでも遊びに来てくださって構わないんですよ、お子さんも、神崎さんも…」
一瞬ぎこちない空気が流れたのをあえて無視して光希は続けた。
「森田さん!昨日は本当にありがとうございました。おかげさまで妻も病院に駆けつけられて助かりました。子供達もご飯が美味しかった、楽しかったと大喜びでしたよ。」
模範的な夫の答え。
「そうですか、お役に立てたなら良かったです。いつでも遊びに来てくださって構わないんですよ、お子さんも、神崎さんも…」
一瞬ぎこちない空気が流れたのをあえて無視して光希は続けた。
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「そう、お電話したのはですね、ミドリちゃんの帽子を今日リビングで見つけまして。忘れてしまったみたいなんです。」
「ああ、お宅にありましたか!今朝ないないと大騒ぎだったんで……」
「あら大変。近いうちに取りに来られます?私は車に乗らないので我が家に来ていただけると嬉しいんですけど…」
「ああ、お宅にありましたか!今朝ないないと大騒ぎだったんで……」
「あら大変。近いうちに取りに来られます?私は車に乗らないので我が家に来ていただけると嬉しいんですけど…」
本当は神崎家までたいした距離ではない。
でも、我が家に来てもらいたい理由があった。
「そうですか、じゃあ…今からお伺いしても?」
その尋ね方に光希は体の奥がキュンっとなるのを感じた。
でも、我が家に来てもらいたい理由があった。
「そうですか、じゃあ…今からお伺いしても?」
その尋ね方に光希は体の奥がキュンっとなるのを感じた。
「あら、お仕事は…。」
「営業職なんで、割と動きやすいんですよ。ここからなら11時半頃には着けると思います。もしご迷惑でなければ、ですが…」
日中に会社を離れても構わない仕事。
うってつけではないか。
「ええ、構いませんよ。自宅に一人でおりますので。でもその時間にいらしたらお昼を食べる時間がないんじゃないです?うちでご一緒して行かれませんか?」
なるべく長い滞在時間を予定してもらっている方が都合がいい。
「営業職なんで、割と動きやすいんですよ。ここからなら11時半頃には着けると思います。もしご迷惑でなければ、ですが…」
日中に会社を離れても構わない仕事。
うってつけではないか。
「ええ、構いませんよ。自宅に一人でおりますので。でもその時間にいらしたらお昼を食べる時間がないんじゃないです?うちでご一緒して行かれませんか?」
なるべく長い滞在時間を予定してもらっている方が都合がいい。
「いやいやそれは幾ら何でも図々しいですから…」
当然遠慮する神崎だが、光希は続けた。
「普段一人の味気ないランチですから、簡単なものですけど付き合ってくださいな。では1時間後に。」
当然遠慮する神崎だが、光希は続けた。
「普段一人の味気ないランチですから、簡単なものですけど付き合ってくださいな。では1時間後に。」
光希通話終了ボタンを押して大きく息をついた。
なんだか意識しすぎて喋り方がおかしかったような気がする。
マダム風な丁寧すぎる喋り方。
でも、くる、尚が。
私一人のこの家に。
光希は急いでシャワールームに向かった。
なんだか意識しすぎて喋り方がおかしかったような気がする。
マダム風な丁寧すぎる喋り方。
でも、くる、尚が。
私一人のこの家に。
光希は急いでシャワールームに向かった。
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最近自分の中で流行のエビとキャベツの白トリュフ塩パスタの用意ができた頃、チャイムが鳴った。
光希自身の準備は万端だ。
「いらっしゃい」
エプロンのまま玄関を開けると、スーツに包まれた尚のがっしりした身体があった。
光希自身の準備は万端だ。
「いらっしゃい」
エプロンのまま玄関を開けると、スーツに包まれた尚のがっしりした身体があった。
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「やあ、いい香りですね!」
リビングダイニングに入ると尚は笑顔で言った。
良かった、食べずに帰る気ではないようだ。
「簡単なものなんですけど、お口に合えば。」
パスタも、私も。
リビングダイニングに入ると尚は笑顔で言った。
良かった、食べずに帰る気ではないようだ。
「簡単なものなんですけど、お口に合えば。」
パスタも、私も。
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