2019年3月20日 更新

【官能小説】売れないモデルと売れない画家の不思議な奇跡

ナターシャはかつて光のように輝いていた。皆に「まるで太陽のようだ」と絶賛され、多くのカメラのフラッシュの光を浴びていた。しかし、今目の前に見えるのは白い壁と過去の自分の写真だ。そして、部屋の中にはため息の音だけが響いた。

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ナターシャはかつて光のように輝いていた。皆に「まるで太陽のようだ」と絶賛され、多くのカメラのフラッシュの光を浴びていた。しかし、今目の前に見えるのは白い壁と過去の自分の写真だ。そして、部屋の中にはため息の音だけが響いた。
少し前まで鳴りやまなかった電話は壊れたかのように音を出さなくなった。まるで世界が自分を中心に動いているかのように感じたあの時を懐かしく思い出すことしかできなかった。

「ぐすっ…」

ナターシャは涙を拭い、窓の外を見た。カーテンを開けて過ごしても平気な自分がどうしても寂しかった。そして、そのままフラフラとベッドに倒れこんだ。仕事に追われている間は恋愛も一切してこなかったナターシャは、今の自分の存在を問わざるを得なかった。
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少し起き上がり、ベッドの角側にある丸みを帯びたポールに性器を擦り付ける。

「ダメよ…」

ナターシャの妄想は広がった。
かつてパーティーでナターシャを誘ってきたイケメンで年上の男性が、ナターシャに無理矢理入れようとしているシーンだ。

「あ、やめて…」

ナターシャは下着を脱ぎ、ポールへゆっくりと擦り付けた。
自分の体液がローションのようにポールを濡らした。

「あッ…あッ…」

ナターシャはポールを自分の中へ入れた。
そして、ベッドの角で腰を上下に動かした。

「あぁ…、良い…。」

ポールにナターシャの体液が滴る。

と、その時、窓の外から「コンコン!」と音がした。

ナターシャはハッとしたのも束の間、カーテンを閉め忘れていたことに気が付いた。
「ウソ!やだ!」ナターシャは真っ赤になり、ベッドへ転がり込んだ。
シーツで自分の体を慌てて包み、窓の外を見る。
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髪がボサボサの男性が手をグッドマークにさせながらウインクをし、その後に窓を開けるよう指示するかのようなジェスチャーをした。

ナターシャは首を振る。

すると男性はこっちにこいとジェスチャーをした。

ナターシャはあっちに行ってとジェスチャーを送り返す。

男性は懲りずにお願いのポーズをした。

ナターシャは少しイライラしながら窓へ近寄り「お願いだから誰にも言わないで。」と言った。男性は聞こえないのか耳に手をあてている。ナターシャは窓を開けて男性へ言った。

「お願い、誰にも言わないで。」

「もちろん、わかっているさ。」

男性はそう言ってナターシャの腕を引っ張りキスをした。

「!?」
いきなりのことにビックリしながらもナターシャは不思議と嫌ではなかった。

「僕は画家をやっていて…。まぁ、売れない画家なんだけど。良かったら君の姿を絵に描きたい。」

もう一度キスをしたいと考えていたナターシャはハッと我に返った。

「絵?裸の?」

「あぁ、何でも良い。君が良いんだ。」

ナターシャが返事をする前に男性は窓から部屋に入ってきた。

「ちょっと…。」

ナターシャが言葉を発する前に、男性はすかさず窓とカーテンを閉めて、ナターシャに熱いキスをした。

「んっ…。」

ナターシャの体は素直に体液を零した。
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察した男性はそっと指を入れてナターシャの中を刺激した。
そしてベッドへ押し倒し、そのまま生でナターシャの中へ入っていった。

「あ、あぁ、凄い…」

ナターシャは得たことのない快感に体を震わせ、男性を奥まで受け入れた。

男性のピストンが激しくなっていき、お互いのうめき声が部屋中に広がっていく。

「あぁ!ダメっ!」

ナターシャは叫んだ。
一瞬、男性の動きが止まり、ガクガクと腰を震わせた。
男性の先端から熱いものを感じる。

粗い呼吸が落ち着いた後、お互いに繋がったままディープキスをした。
「そのまま、動かないでね。」

男性はそう言ってゆっくりとナターシャの中から出て、その辺にあった紙とペンでナターシャの姿をささっと描いた。

「バッチリだ。」

男性はそうつぶやくと服を着てそそくさと窓から出て行った。

「え?ちょっと!」裸のままのナターシャは追いかけることもできぬまま叫んだ。
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それから数日後、髪を整えた画家の男性が姿を現した。
ナターシャの姿を逆さまにして「果て」というタイトルで描いた絵画が高く売れたらしい。

「またモデルになってくれないか?」

男性はそう言ってナターシャに結婚指輪を差し出した。

ナターシャは笑顔で答えた「えぇ、もちろん!」

END

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