2017年10月7日 更新

【官能小説】家庭教師との恋愛事情 <1>

シズカにはどうしても克服できない科目がある。そのため、家庭教師を依頼することになった。黒髪で背が高く、白いワイシャツに黒いズボン姿の超理想的な男性家庭教師がやってきた。恋愛なんてしている場合じゃないのに…。

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私にはどうしても克服できない科目がある。そのため、家庭教師を依頼することになった。黒髪で背が高く、白いワイシャツに黒いズボン姿の超理想的な男性家庭教師がやってきた。恋愛なんてしている場合じゃないのに…。

珈琲

「こんにちは、初めまして。愛崎洋二です。よろしくね。」
爽やかに微笑む男性。新しくやってきた家庭教師だ。

「遠藤シズカです。よろしくお願いします。」
シズカはペコリとお辞儀をして挨拶を済ませた。

「苦手な科目を克服したいとのことだけど、もし、他にも聞きたいことがあったら何でも相談してね。」白く綺麗な歯が光る。そして、さわやかなミントの香りがする。

「はい、ありがとうございます。」
シズカはこの時、既に彼に一目惚れをしてしまっていた。
ドアからノックの音がする。「はーい。」とシズカは返事をした。母が珈琲を持って入ってくる。「先生、今日からどうぞよろしくお願いします。

この子、どうしてもこの教科が苦手みたいで。私も出来る限りのことはしたのですが、もう忘れてしまって。」母は珈琲を部屋の小さなテーブルに並べた。

「何でもさっさとできるような器用な子ではないのですが、どうぞ珈琲でも飲みながら、気長にお願いします。」そう言って母は去っていった。

家庭教師の男性は「いいお母さんだね。」とシズカへ言った。「はい、私も尊敬しています。勉強頑張らなきゃ。」二人きりの状況に少しドキドキしながらも、気持ちを切り替えて教科書へ向かった。
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シャツ

程よい距離感があるにも関わらず、彼が指や腕を動かすたびに擦れるシャツの音が気になった。なぜかそれだけで体が痺れてしまう。

「わかったかな?」家庭教師の問いにシズカはドキッとした。「すみません、少しついていけなくて…。」シズカは焦りつつも正直に答えた。

「そう言ってくれると助かるよ。僕も理解したものだと思って勝手に突き進んじゃう時があるから。少しでもわからないところがあったら言ってね。」

家庭教師は優しく微笑む。シズカの胸からキュンと音がした気がした。
実は、前にも別の家庭教師を依頼したことがある。一人目は女性だった。その人は母の前では礼儀正しかったものの、いざシズカに指導する時となるとため息をついたり小馬鹿にするような態度が多くてストレスだった。

しばらくは辛抱していたのだけれど、我慢に限界がきたのかシズカが泣き出してしまって、それに母が気づいて家庭教師を変えることになった。

次に来たのは男性の家庭教師だった。でも、大きくなりつつあるシズカの胸への視線を感じた。不要に肩へ触れてくることもあった。

母に言って、今回の家庭教師に変えてもらった。今回も男性の家庭教師だけれど、事前に母と一緒に面談もしておいたからか強い信頼感があった。
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魅力

むしろ、彼は胸も太ももも一切見ようとしない。無理して避けているようにも感じない。あまりにも興味を持つ素振りがないから、本当に男なのか疑ってしまうほどだった。

もしかしたらゲイなのかも?クールな彼の表情が余計に妄想を掻き立てる。彼が男性を抱く姿がなぜか容易に浮かんでしまった。

「先生、すみません、ちょっとトイレに行ってもいいですか?」シズカはすっかりのぼせてしまい、クールダウンすることにした。

「うん、大丈夫ですよ。その間、珈琲を戴きますね。」家庭教師は机を離れ、テーブルの横にある小さな椅子に座り珈琲に軽く口をつけている。
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シズカはトイレに入るなり深呼吸をした。しかし、それでも衝動は抑えられなかった。陰部から汁が滴り、ヒクヒクと疼いている。

「こんなことしている場合じゃないのに…。」そう言いながら、そっと陰部を摩った。全身が震え上がるような快感が走る。「もうダメ…。」陰部の中へと指を入れる。

静かにしようとしても濡れ過ぎてクチュクチュと音が出てしまう。「はやくイかなきゃ…。」立ったまま奥へと指を入れ、指と腰を軽く動かした。
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