これは私の友人と私が実際に体験した話です。
当時私たちは、まだ21歳。私は地元で就職し、彼女はある大きな都市の専門学校に通っていました。
実家を出た彼女が何よりも最初にハマったのが、なぜか「(女性の)同性愛者が集まるバー」、私は詳しくありませんが、ハッテン場というような存在です。
どうやら、家族や私には秘密にしていたものの、もともと男性ではなく女性に強い関心があったようなのです。
それでも普通に彼氏がいた時期もあったので、たまに必要以上にべたべたしてくる彼女にも、「愛情表現が強いんだな」としか思っていませんでした。
さて、地元を離れた彼女は、住んでいる都市で数人の女性と知り合ったのちに、「恋人」と呼べる存在をゲット。
しかし、そのお相手というのが既婚者だったのです。
同性愛者で既婚者という彼女の恋人ですが、写真を見る限り、どこにでもいる普通の年上の女性でした。
「不倫だけどバレることはない。女同士だから、一緒に旅行に行こうがホテルに行こうが同じ布団で寝ようが一緒にお風呂に入ろうが、誰も疑わない」
と、よく彼女は言っていたものでした。
確かに、女同士で旅行に行くことも、一緒にお風呂に入ることも、大して珍しい話ではありません。疑われることはないだろうな、と感じました。
しかし、そこで困ったのが、友人が、どうやら私をその中に巻き込もうとしているらしい、ということでした。
多分間違いなく、彼女は私と「寝てみたかった」のだと思います。
一緒に遊ぶたびに、恋人との行為について、事細かに説明されました。
一晩中寝ないで行為を繰り返した話や、おもちゃを使った話、彼女のしぐさや、どんなふうに気持ちが良いのか、どうしたら気持ちが良いのか…そういう話をするたびに、彼女が潤んだ目で私を見ていたのを覚えています。
彼女が遊びに来ると、布団を敷いてあげていたのですが、よくそれを無視して、彼女は私の布団の中に入っては、無理やりキスをしたり、胸を触ったり、体を撫で回したりしたものです。
大抵酔っていたので、ふざけているのだと最初は思っていたのですが、余りにもそれが毎回だったので、違うと思うようになりました。
あるときのことです。
泊まりに来た彼女が真剣な顔で言いました。お酒を飲んではいませんでした。
「一回だけ、させてほしい。どうしても、どうしても、したい。今日だけ、1回だけでいいから」
涙声で言う彼女に驚きました。
何か恋人とトラブルでもあったのかもしれません。
しかし当時私には男性の恋人がいたのです。
いくら相手が同性とは言え、浮気をするのは気が引けました。
「証拠が残るわけでもない、絶対にバレない、一生誰にも言わない」
と懇願され続けましたが、受けることは出来ませんでした。
でも正直なところ、かなり気持ちが揺れたのは事実です。
長年に渡り、同性同士の行為についていろいろと聞かされて来ていて、強く興味を持っていたことは否定出来ません。
それに彼女に懇願されたとき、私も一瞬だけ、間違いなく「してみようかな」とは思ったのです。
してみたらどうなるのだろう、ハマるのかな、と思ったのです。ぎりぎりで理性が勝ちましたが、本当に、あと一押しだったと今でも思っています。
その後は彼女に似たような誘惑をされることはありませんでしたが、別な友達にもよく誘われたものでした。
あの日誘ってきた友人は、今も同性と付き合っているようで、未だに独身だと聞いています。
同じような誘惑があったとき、NOといえるかどうかが不安なので、緩やかに距離を置き、今は彼女とは会っていません。
時々、同性愛関連の話を聞くと、いつもあの夜の、とても潤んだ目をした彼女のことを思い出してしまいます。
(40代前半 らむさん)
当時私たちは、まだ21歳。私は地元で就職し、彼女はある大きな都市の専門学校に通っていました。
実家を出た彼女が何よりも最初にハマったのが、なぜか「(女性の)同性愛者が集まるバー」、私は詳しくありませんが、ハッテン場というような存在です。
どうやら、家族や私には秘密にしていたものの、もともと男性ではなく女性に強い関心があったようなのです。
それでも普通に彼氏がいた時期もあったので、たまに必要以上にべたべたしてくる彼女にも、「愛情表現が強いんだな」としか思っていませんでした。
さて、地元を離れた彼女は、住んでいる都市で数人の女性と知り合ったのちに、「恋人」と呼べる存在をゲット。
しかし、そのお相手というのが既婚者だったのです。
同性愛者で既婚者という彼女の恋人ですが、写真を見る限り、どこにでもいる普通の年上の女性でした。
「不倫だけどバレることはない。女同士だから、一緒に旅行に行こうがホテルに行こうが同じ布団で寝ようが一緒にお風呂に入ろうが、誰も疑わない」
と、よく彼女は言っていたものでした。
確かに、女同士で旅行に行くことも、一緒にお風呂に入ることも、大して珍しい話ではありません。疑われることはないだろうな、と感じました。
しかし、そこで困ったのが、友人が、どうやら私をその中に巻き込もうとしているらしい、ということでした。
多分間違いなく、彼女は私と「寝てみたかった」のだと思います。
一緒に遊ぶたびに、恋人との行為について、事細かに説明されました。
一晩中寝ないで行為を繰り返した話や、おもちゃを使った話、彼女のしぐさや、どんなふうに気持ちが良いのか、どうしたら気持ちが良いのか…そういう話をするたびに、彼女が潤んだ目で私を見ていたのを覚えています。
彼女が遊びに来ると、布団を敷いてあげていたのですが、よくそれを無視して、彼女は私の布団の中に入っては、無理やりキスをしたり、胸を触ったり、体を撫で回したりしたものです。
大抵酔っていたので、ふざけているのだと最初は思っていたのですが、余りにもそれが毎回だったので、違うと思うようになりました。
あるときのことです。
泊まりに来た彼女が真剣な顔で言いました。お酒を飲んではいませんでした。
「一回だけ、させてほしい。どうしても、どうしても、したい。今日だけ、1回だけでいいから」
涙声で言う彼女に驚きました。
何か恋人とトラブルでもあったのかもしれません。
しかし当時私には男性の恋人がいたのです。
いくら相手が同性とは言え、浮気をするのは気が引けました。
「証拠が残るわけでもない、絶対にバレない、一生誰にも言わない」
と懇願され続けましたが、受けることは出来ませんでした。
でも正直なところ、かなり気持ちが揺れたのは事実です。
長年に渡り、同性同士の行為についていろいろと聞かされて来ていて、強く興味を持っていたことは否定出来ません。
それに彼女に懇願されたとき、私も一瞬だけ、間違いなく「してみようかな」とは思ったのです。
してみたらどうなるのだろう、ハマるのかな、と思ったのです。ぎりぎりで理性が勝ちましたが、本当に、あと一押しだったと今でも思っています。
その後は彼女に似たような誘惑をされることはありませんでしたが、別な友達にもよく誘われたものでした。
あの日誘ってきた友人は、今も同性と付き合っているようで、未だに独身だと聞いています。
同じような誘惑があったとき、NOといえるかどうかが不安なので、緩やかに距離を置き、今は彼女とは会っていません。
時々、同性愛関連の話を聞くと、いつもあの夜の、とても潤んだ目をした彼女のことを思い出してしまいます。
(40代前半 らむさん)
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