2017年9月16日 更新

【官能小説】残業中にデスクで…窓に映る痴態【1】

歓迎会を抜け残業に戻った美里。そこに現れたのは…?

「すみません、ちょっと仕事を残してきたので…」

美里は二次会に誘う同僚に断りを入れ、会社へ戻った。

今日は新入社員の歓迎会。

会社からほど近い居酒屋で、大学出たての若い女の子たちが主役の飲み会だった。
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美里は、35歳。

見た目は若く見えるけれど、いわゆるアラサーも過ぎてアラフォーに近づこうとする年齢だった。
結婚は…していた。

夫との性格の不一致で、毎日のギスギスした空気に耐えられなくなって離婚したのは半年ほど前になる。

小学生の娘もいて、出産以来専業主婦だった美里は慌てて仕事を探した。
実家に戻ったので、娘の面倒は母が見てくれるとはいえ、社会で働くには何年ものブランクがあった。

しかも結婚前の仕事を生かせるわけでもなく、ようやく今の仕事に採用された時は、思わず涙がこぼれた。

会社勤めは単調な毎日で決してお給料も良くはないけれど、安定した仕事につけただけで満足だった。
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単調とはいえ、慣れない仕事に不器用な美里は残業する日も多かった。

今日も、歓迎会なのはわかっていたけれど、思ったように仕事が進まず結局会社に戻らなければならなかった。

真っ暗なフロアに明かりをつける。

当たり前だけれど誰もいないオフィス。
まだ終電まで時間はある。

今日やってしまえば、明日の土曜は娘と1日過ごしてあげられる。

デスクにつき、パソコンを立ち上げた。
誰もいない集中力からか、思ったよりペースよく仕事は進んだ。

保存して、そろそろ帰ろうかとしたその時だった。

エレベーターが開く音がした。

時計を見ると、22時45分。

こんな時間に誰が…

外は真っ暗で、おそらくこのフロア以外を含めても、美里以外誰もビルには残っていないだろう。

思わず美里は身を固くした。
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「頑張ってる?」

顔を出したのは、課長だった。

美里はホッとして肩の力が抜けた。

「課長…どうなさったんですか?二次会に行かれたんじゃあ?」

美里は席を立って言った。

「君が会社に戻るって聞こえてね。一人じゃ怖いんじゃないかと思って。」
課長は、美里より少し年上の39歳。

背が高くていわゆる細マッチョな体で、女子社員にも人気のある上司だ。

慣れない仕事に四苦八苦する美里に対しても根気よく接してくれる。

この課で良かったと思える、そんな課長だった。
「そんな…すみません、お気遣いいただいて。私が仕事が遅いから残業しているだけですのに…」

課長はハハッと笑って、小さな箱をひらひらさせた。

「いやいやいつも頑張ってくれてるよ。ずいぶん慣れてきたしね。ほら、お土産。」

それはケーキらしかった。

「こんな時間に食べたら太るとか言わないでくれよ。俺が食べたくてね。付き合ってよ。」
美里はパソコンを閉じ、給湯室にコーヒーを淹れに向かった。

小皿とコーヒーを注いだマグを乗せたトレーを持って課長の席に近づく。

「ほら、ここ座って。」

側の椅子をカラカラと引っ張ってきて美里に勧めた。
「失礼します。」

ケーキの箱が開けられていて、課長は手早く皿に取り分けた。

「す、すみません私がします…」

「いいって。もう勤務時間外だ。」

課長は、真っ暗な窓の外を指して笑った。
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「君は、確かお嬢さんがいたっけ。幾つ?」

「小学2年生です。」

疲れた体に甘いものが嬉しい。

「課長は…」
男の人にしては珍しく甘党だという課長はパクパクとケーキを食べながら答えた。

「俺?俺は子供できる前に離婚したからね。気楽な独り身です。」

(え…課長も離婚してたんだ…)

上司のプライベートはなかなか聞く機会がない。

勤めだして間がない美里はなおさらだった。
「君も確か離婚して仕事始めたんだったね。」

課長は、食べ終わったケーキ皿をデスクに戻した。

「はい…半年前に離婚しました。」

「彼氏は?」
課長は突然聞いた。

「勤務時間外だから。セクハラとか言わないでよ。」

笑いながら自分の椅子をぐいっと美里に近づけた。

「いえ…今それどころじゃ…なくて…」

美里は恥ずかしくなってコーヒーを一口飲んだ。
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「じゃあ、しばらくセックスもしてないだろ?」

驚いて、コーヒーが気管に入った。

「ゴホッっ…!」

課長がこんな質問をしてくるなんて…

確かに、美里はもうここ2年以上誰ともセックスしていない。
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LAYLA LAYLA