2017年9月30日 更新

【官能小説】愛してると言われたくて 第一話

「私のもとへ白馬の王子様がやってきたの。」頬杖をついてシャーロットは深いため息をついた。太陽のように輝く新鮮な恋に彼女は落ちていた。トキメキだなんてピッタリな言葉は一体誰が考えたのだろう。彼に会いたい。

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「私のもとへ白馬の王子様がやってきたの。」頬杖をついてシャーロットは深いため息をついた。太陽のように輝く新鮮な恋に彼女は落ちていた。トキメキだなんてピッタリな言葉は一体誰が考えたのだろう。彼に会いたい。

出会い

運命だなんて言うと周りには笑われるかもしれない。でも、彼との出会いはまさに運命そのものだった。雨上がりの午後、シャーロットは図書館へ向かっていた。

好みの小説を読むためではない。デザイナーの仕事に使う資料を探すためだ。デザイナーと言っても、単に色や形を組み合わせることだけが仕事ではない。

数学や歴史、生物など様々な知識も必要なのだ。シャーロットはいつも最後に「運命の出会い」と称して適当な場所から適当な本を1冊だけ選ぶことにしている。

タイトルもジャンルも見ない。本棚の横を歩きながらそっと1冊を取り出す。時には全く興味のないものもあって最後まで読めないこともあるけれど、視野を広げるためには必要なことだ。

そのようにシャーロットは考えていた。
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自宅に戻り資料にざっと目を通した後、シャーロットは「運命の本」を開くことにした。その本のタイトルを見てシャーロットは思わず笑ってしまった。『あなたと出会いたい』。どうやら濃厚な恋愛小説のようだ。「これとデザインがどう繋がるのだろうか。」シャーロットはそのような独り言をこぼしながら読み進めることにした。

内容はこのようなものだった。男女が出会いお互いに恋に落ちるのだが、男は目に見えない愛を求め、女は目に見える愛を求めた。

男は目に見えない愛が欲しいがために、女に見えない愛を与える。女は目に見える愛が欲しいがために、目に見える愛を与える。

男は彼女の見えない愛が感じられず、次第に気持ちが冷めて行ってしまう。女も見える愛を男が与えてくれないため、次第に他の男性へと気持ちが揺らぐようになってしまった。

そして、最後には各々別の人と結婚し幸せに暮らしたといった内容だ。

「なにこれ。」シャーロットは思わず首を振った。
本を閉じようとした時、最後のページから栞が飛び出していることに気づいた。

「君はこれをハッピーエンドだと思うかい?僕は違うと思う。共感したらメールを下さい。」その栞には達筆な文章とメールアドレスが記されていた。

いたずらかもと思いながらも、シャーロットはメールを送った。
「私は二人とも間違っていると思う。でも、愛ってなんだろう。」

夕食の支度のためにシャーロットは1階へ降りた。
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メール

シャーロットは夕食を食べ終えてもなおメールの返信が気になっていた。しかし、返信はまだない。どのような男性なのだろう。シャーロットは自分が好きなタレントのような男性を想像した。もし、こんな男性に会おうと言われて部屋に誘われたら…。

シャーロットは一人暮らしのリビングで自分の胸をそっと揉んだ。そして、その男性に体を触られているかのように自分の体の至る所を愛撫した。

バイブレーションを持ってきて、下着の上から刺激を与えた。鋭い快感が脳裏へ突き刺さる。
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ブーブー

大人のおもちゃではなく、携帯のバイブレーションが鳴った。
シャーロットはビックリしたと同時にピタッと手を止め、慌ててメールに目を通した。

そこには「僕の名前はロビン。あなたと話がしたい。サンセット公園の赤いベンチにいつも居ます。時刻は15時頃。青いジャケットを着ています。」と書かれていた。

「隣町の公園だわ。」シャーロットはドキッとした。
変な人じゃなければいいけれど…。
少し不安が過りつつも、シャーロットは明日、サンセット公園に向かうことにした。
たまたま連休だったのも何かの運命だと思った。
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