付き合っていた彼と同棲して1年、結婚の話を本格的にするようになり、そろそろ両親に挨拶に行こうかという話になりました。
結婚を前提とした同棲だったため、時期が来たら入籍するというのはお互い決めており、何の迷いもなく両親への挨拶の日取りを決めました。
彼からちゃんとしたプロポーズをされていたわけでもなかったのですが、私たちは結婚するものだと思っていたためそんなこと気にも留めず。
私自身可愛げがなく、プロポーズというものに憧れもなかったですし、婚約指輪なんて自慢しているみたいで普段つけられないからもらってもしょうがない、くらいに思っていました。
私の両親へ挨拶に行く1か月前がちょうどクリスマスで、独身で過ごす最後のクリスマスだね、なんて言いながらクリスマスケーキを2人で食べていました。
ケーキを食べ終わり、お皿を流しへ持っていき洗い物をしようとしたときに、旦那が「洗い物は後でいいからちょっとこっちに来て」と言ってきました。
食べたお皿はすぐに洗いたいので、「洗ってからがいい」と言ったのですが、「ダメ。先にこっちに来て」と。じゃあ代わりに洗ってよね!と心の中で思いながら彼のもとへ戻ると、彼の手にはダイヤのついた指輪が。
そしてその指輪を差し出しながら彼は言いました。
「結婚して?」と。
彼の一世一代のプロポーズです。そんなことされると思っていなかった私は目が点に。
びっくりしすぎて思わず可愛げのない返しをしてしまったのです。
「え、うそ、なんでそんなことするの?」
私はプロポーズはされないものだと思い込んでいました。
プロポーズされなくても結婚はするし、私がプロポーズに興味がないことをわかっているから彼もわざわざしないと思っていたのです。思ってもいなかったプロポーズを受け、あまりの衝撃に出てしまった言葉でした。
答えになってない、と彼に怒られたのを今でも覚えています。
その後ちゃんと「はい」と答えましたが、彼にとってはあまりいい思い出ではないかもしれません。
彼はもちろん私がプロポーズにも指輪にも興味がないことはわかっていました。
でも、結婚後、私が友人に「プロポーズされたの?」と絶対聞かれるだろうし、その時に「されてない」と答えさせたくなかったのだそうです。
婚約指輪も、普段つけないとわかっていたけれど、私の両親に「うちの娘は婚約指輪ももらえていない」と思わせたくなかった、と。
一目で婚約指輪だとわかるデザインで、私にはもったいないくらい素敵な指輪です。
手に取るのをためらっていると、彼は、普段はつけなくてもいいから2人で出かける時くらいはつけてほしいな、と言って薬指にはめてくれました。
照れくさくて嬉しくて、恥ずかしくて幸せで、彼の顔をまともに見ることができませんでした。
クリスマスのサプライズプロポーズ。世間の女性はさぞ憧れることでしょう。
実際された私も、思い返せばなんて幸せ者なんだろうと思います。
私がプロポーズに興味がないことをわかっていて、それでもちゃんと考えてプロポーズしてくれた旦那様には本当に感謝してもしきれません。
3年経った今でも、旦那はプロポーズの時のことをネタに私の心をチクチクと刺してきます。
「クリスマスにサプライズでプロポーズしたのに、あの一言目は酷すぎる。感動して泣きだすかと思っていたのに」と。
確かにその通りだと思います。私としても、あの時に戻れるなら、あの可愛げのない返事を撤回して彼のプロポーズにちゃんと真摯に向き合いたいです。
なんであの時、サプライズに飛び上がるくらいびっくりして、指輪を見て泣いて、プロポーズの言葉に喜んで、「あなたのお嫁さんになりたいです」くらいのことを言ってあげられなかったんだろうと、心の底から後悔しています。
それでも、私にとっては生きてきた中で一番の幸せな思い出です。
(20代後半 ぱ様さん)
結婚を前提とした同棲だったため、時期が来たら入籍するというのはお互い決めており、何の迷いもなく両親への挨拶の日取りを決めました。
彼からちゃんとしたプロポーズをされていたわけでもなかったのですが、私たちは結婚するものだと思っていたためそんなこと気にも留めず。
私自身可愛げがなく、プロポーズというものに憧れもなかったですし、婚約指輪なんて自慢しているみたいで普段つけられないからもらってもしょうがない、くらいに思っていました。
私の両親へ挨拶に行く1か月前がちょうどクリスマスで、独身で過ごす最後のクリスマスだね、なんて言いながらクリスマスケーキを2人で食べていました。
ケーキを食べ終わり、お皿を流しへ持っていき洗い物をしようとしたときに、旦那が「洗い物は後でいいからちょっとこっちに来て」と言ってきました。
食べたお皿はすぐに洗いたいので、「洗ってからがいい」と言ったのですが、「ダメ。先にこっちに来て」と。じゃあ代わりに洗ってよね!と心の中で思いながら彼のもとへ戻ると、彼の手にはダイヤのついた指輪が。
そしてその指輪を差し出しながら彼は言いました。
「結婚して?」と。
彼の一世一代のプロポーズです。そんなことされると思っていなかった私は目が点に。
びっくりしすぎて思わず可愛げのない返しをしてしまったのです。
「え、うそ、なんでそんなことするの?」
私はプロポーズはされないものだと思い込んでいました。
プロポーズされなくても結婚はするし、私がプロポーズに興味がないことをわかっているから彼もわざわざしないと思っていたのです。思ってもいなかったプロポーズを受け、あまりの衝撃に出てしまった言葉でした。
答えになってない、と彼に怒られたのを今でも覚えています。
その後ちゃんと「はい」と答えましたが、彼にとってはあまりいい思い出ではないかもしれません。
彼はもちろん私がプロポーズにも指輪にも興味がないことはわかっていました。
でも、結婚後、私が友人に「プロポーズされたの?」と絶対聞かれるだろうし、その時に「されてない」と答えさせたくなかったのだそうです。
婚約指輪も、普段つけないとわかっていたけれど、私の両親に「うちの娘は婚約指輪ももらえていない」と思わせたくなかった、と。
一目で婚約指輪だとわかるデザインで、私にはもったいないくらい素敵な指輪です。
手に取るのをためらっていると、彼は、普段はつけなくてもいいから2人で出かける時くらいはつけてほしいな、と言って薬指にはめてくれました。
照れくさくて嬉しくて、恥ずかしくて幸せで、彼の顔をまともに見ることができませんでした。
クリスマスのサプライズプロポーズ。世間の女性はさぞ憧れることでしょう。
実際された私も、思い返せばなんて幸せ者なんだろうと思います。
私がプロポーズに興味がないことをわかっていて、それでもちゃんと考えてプロポーズしてくれた旦那様には本当に感謝してもしきれません。
3年経った今でも、旦那はプロポーズの時のことをネタに私の心をチクチクと刺してきます。
「クリスマスにサプライズでプロポーズしたのに、あの一言目は酷すぎる。感動して泣きだすかと思っていたのに」と。
確かにその通りだと思います。私としても、あの時に戻れるなら、あの可愛げのない返事を撤回して彼のプロポーズにちゃんと真摯に向き合いたいです。
なんであの時、サプライズに飛び上がるくらいびっくりして、指輪を見て泣いて、プロポーズの言葉に喜んで、「あなたのお嫁さんになりたいです」くらいのことを言ってあげられなかったんだろうと、心の底から後悔しています。
それでも、私にとっては生きてきた中で一番の幸せな思い出です。
(20代後半 ぱ様さん)
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