2017年1月10日 更新

あかりのセックスリレー。バトンは愛しいペニスたち【1】

あかりは不倫中の25歳。相手は商社に勤める42歳の慎。でも仕事柄海外出張が多くて会えない日々が頻繁に続くことが多いのが寂しい。彼のことは愛しているが、その不毛な関係と会えない時間の寂しさを埋めるため、後輩の純也と関係を持ってしまう。そんなある日…。

あかりは不倫中の25歳。相手は商社に勤める42歳の慎。でも仕事柄海外出張が多くて会えない日々が頻繁に続くことが多いのが寂しい。

彼のことは愛しているが、その不毛な関係と会えない時間の寂しさを埋めるため、後輩の純也と関係を持ってしまう。そんなある日のお話…。
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「イけ…ほら…!」

「んっっ…あ…はあっっ…!いっっ…イくうぅぅ…!!!」


とあるホテルの一室。

欲望にまみれた男女が横たわっている。

息を切らした男はタバコに火をつけた。

「ん。」

女の軽く開いたままの唇に差し込む。

「ありがと…慎さん…」
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「俺今日は帰るわ。明日からまたニューヨークだ。」

あかりは努めて感情を出さないように返した。

「ふーん。」

しかし心の中はさっきまでの満ち足りた思いが急速に黒い影に覆われていくのを感じた。

またしばらく会えないのか。

いつ帰るの?とか

いつ会える?とか、言わない。

だって割り切って付き合っているんだから。

少なくとも慎さんは。
こんな関係になってから1年ほどが過ぎていた。

最初からあかりは慎のことは好きだったが、慎はあかりにそんなものは求めていなかった。

時折誤解しそうになる優しさを見せる、でも妻を愛する男。

その妻の夜勤の時にはあかりと朝を迎えてくれることもあるのだが、基本はセックスをしたら帰っていく。
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広いホテルに残されるのは虚しい。

いかにも性欲を吐き捨てた、という感が残るラブホテルではないのが救いだ。

でも慎といつも会うこのホテルからあかりの自宅への終電はとっくに出てしまっているし、タクシーで帰るにも遠すぎた。

慎から金銭は受け取らないことにしている。

お金で買われているようだから。

食事やプレゼントはもらっても、現金は嫌だ。あかりの最後のプライド。
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名残惜しそうな、愛と錯覚しそうなキスを残して慎は帰って行った。

妻の待つ家に。

あかりは一人残される。
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あれから1週間がたった。

慎はいつも海外へ行くと2週間くらいは戻らない。

早くてもまだ1週間は会えない。

慎に開発され尽くしたあかりの体はうずいた。
そんなある日、偶然会社の出がけに後輩と一緒になった。

突然の雨に困っているようだ。

用意のいいあかりは、天気予報を見て折りたたみ傘を持ってきていた。

「川本くん、入ってく?駅まで行くんでしょう?」

「え、ほんとですか!助かります高梨さん!」

小さな折りたたみ傘に身を寄せ合って入った。
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駅に着くと、乗る方面も一緒だという川本と改札に向かった。

しかし、突然の豪雨で電車が一時運休していた。

「えーまじかよ…。どうします?」

時計を見るとまだ19時。

「少ししたら復旧するんじゃないかな…ご飯でも食べに行こうか。」

「いいっすね。俺この近くにうまい店知ってます。雨にも濡れずに行けるし。」
川本のオススメの店は、家庭的な料理が楽しめる店だった。

チャラチャラしているのかと思っていたのでちょと意外だった。

「川本くんこういうお店くるのね。」

「え、来ますよ。でうまいもの食ったら家で再現してみるんすよ。」

「料理とかするんだ…。」

慎も料理がうまい。一度あかりが体調を崩していた時、冷蔵庫にあるもので手早く作ってくれた。
「しますよ。男の料理って感じですけど。結構好きなんですよね。」
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慎とはあまり来ないジャンルの店を堪能して外へ出た時には二人ともいい感じに酔っていた。

「電車復旧しましたかねー?」

駅のそばは人もまばらだ。嫌な予感がした。

「え、事故したんだ。折り返し運転ですって。よかった、俺の最寄駅大丈夫です。」

「…私ダメだ、その先だもん。」

「え!まじっすか!」

タクシーか…痛い出費だな。

振り返ると長い列ができている。

そうか、あの列タクシー待ちの人だったのか…。

「…俺んち、来ますか?」
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LAYLA LAYLA