2017年4月3日 更新

【官能小説】『好きな人はホモでした』その1

「好きな人ができました。しかし、彼はホモでした。それでも彼のことが好きでした。」諦め切れないチホが取り組んだ得策とは?思わぬ展開にドキドキ・ムラムラ間違いなし!

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「好きな人ができました。しかし、彼はホモでした。それでも彼のことが好きでした。」

諦め切れないチホが取り組んだ得策とは?

思わぬ展開にドキドキ・ムラムラ間違いなし!

好きな人ができました

私の名前はチホ。20代のOL。自分で言うのもなんだけど、どちらかと言うと男性にはモテる方。だから、今回の恋愛も心のどこかで自信があった。でも、やっぱり、人生って思うようにはいかないものね…。

凄くベタだけど、転職先の職場でもの凄くタイプの男性を見つけたの。
紳士的で背が高くて、頭も良くてルックスも良くて、何より優しい。

私は一気に彼の虜になった。

もちろん、彼は女性達からも人気。
一方で、私も新入社員ということで男性達からはチヤホヤされていた。幸いにも、女性達からも一目置かれている。だって私、仕事はきちんとこなすもの。誰よりも速く、誰よりも正確に。

これなら彼も直ぐに注目してくれると思っていた。
でも、一向に興味を示さない彼。

今はセクハラだとか色々と大変な時代だから、タイミングを見計らっているだけかも?

少しだけ悔しかったけど、自分からアタックしてみることにした。
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衝撃的なシーン

今日は定期的に行われている職場の飲み会。
最初の歓迎会ではさすがに大人しくしていたけれど、そろそろ自由に行動しても良いはず…。

思い切って彼に近寄ってみることにした。

彼の名前はスズキアキラ。
名簿でもしっかりチェックしたから間違いない♪

「スズキさん!」

「やぁ、君は確か…」

「ナカヤマです。宜しくお願いします。」

「覚えているよ。部署は違うけど、同じフロアだよね。」

「はい、そうです!♪」

「この間の歓迎会の時は皆がナカヤマさんに群がっていたから、話しかけるタイミングを見失っちゃって…。よろしくね。」

「いいえ、こちらこそ、ご挨拶が遅れてすみませんでした。」

「優秀な新人が入ってきたって僕の部署でも話題になっているよ。」

「本当ですか!?嬉しい♥」

「偉そうに言うのもなんだけど、頑張り過ぎないようにね。君は真面目そうだから。」

「ありがとうございます。あの…。」

「ん?」

アキラのキラキラとした瞳にチホはドキドキが止まらなかった。

「いえ、また改めてお伺いします。」
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緊張して上手く言い出せなかった。
この後、二人で抜けませんかだなんて。
アキラさんから言ってくれたら最高なのに…。

そのあとは各々、別々の人達と話をし、宴会は終わりを迎えようとしていた。

「えー、では、そろそろお開きとして、2次会に行きたい人は行き、帰りたい人は気をつけてお帰りくださいー!」少し酔っぱらった幹事が言う。

チホはお店から出てどうすべきか迷った。

外をうろついていると同僚に誘われかねないので少し暗がりへと入って考えることにした。

「ハァ、ハァ…ウグッ…」

苦しそうな声が聞こえる。
誰かお酒を飲みすぎて吐いているのかも?

チホがいる場所は真っ暗だったが、少し進むと月明りで人の姿が見えた。

え!?アキラさん!?

急いで近寄ろうとしたが、チホの足は直ぐに止まった。

アキラが立ったまま男性に覆いかぶさっていたからだ。

そして、どう見ても腰を振って性器を相手の男性の中へ出し入れしている。

「うう…いいぞ…」

「声を出すな、聞こえるだろうが…。」

「でも…ううう…」

「ヤバイ、出そうだ…。」

「あああ…!」

壁に向かって立っている男性とアキラが激しく痙攣した。

チホは始終、身動きが取れなかった。
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失恋よりも大きなダメージ

数秒が数時間に感じた。

やっと動けるようになったチホは、ふらふらとしながらその場を去った。

どうやって帰ったかもはっきりとは覚えていない。

さっき見たのは夢だったと信じたかった。

好きな人はホモだったのだ。

他の女性を抱いていたり、彼女がいると知ったらそれはそれでショックだったかもしれない。でも、それでもまだ自分に興味を持ってくれる可能性があるのであれば、ここまでショックは受けなかったかもしれない。

私を性的対象として見てくれないということは、好きになってくれる可能性はもっと低いということかもしれない…。

チホは家の中で小さくうずくまった。

私を好きになって貰うにはどうしたらいいんだろう…。
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