2017年1月4日 更新

パリのエロティシズム博物館を徹底リポート!

エロスはアート、アートはエロス。切っても切り離せないこの二つが融合した芸術品が多数展示されている博物館がパリの歓楽街にあります。実際に足を運んだ筆者が画像・映像とともにご紹介しましょう!

パリのエロティシズム博物館とは

We Heart It | Discover inspiration & beautiful images every day (26122)

フランス、パリ。あなたはその花の都にどんなイメージがありますか?おしゃれで可愛い?ファッショナブル?芸術の街?

いずれも正解ですが、特にルーブル美術館やオルセー美術館を代表とするパリにある様々な美術館や博物館は、世界的にも価値の高い優れた展示が揃っています。
しかし今日ご紹介する博物館は、中でも異彩を放つ博物館。その名もエロティシズム博物館です。

ヨーロッパはもちろんアジア、アフリカ諸国、そして日本のものなど、石器時代からモダンアートまでエロティシズムに関連するものならなんでもが展示されています。

エッチなものへの耐性に自信がある筆者をも驚かせたこの美術館を、今日は丸ごとご紹介します。

どこにあるの?

We Heart It | Discover inspiration & beautiful images every day (26123)

この博物館は1997年にパリの北部18区にできました。観光客で賑わうモンマルトル、サクレクール寺院の麓にあります。パリには幾つか歓楽街があるのですが、こちらは中でも最大、ピガールと呼ばれるエリアです。東京でいうなら新宿歌舞伎町でしょうか。

周りはセックスショップや風俗店、ショーパブなどが立ち並び、昼間から客引きが多くいます。相手が日本人とわかると、女性でも「sukebe?sukebe?」と声をかけられます…。

博物館に入ってみよう

地下1階地上6階に所狭しと集められた展示は常設展のほか6〜9ヶ月限定の特別展示もあり、常設の展示物も時々入れ替わっています。

まずその外観をご紹介。
File:Musee-de-l'erotisme.jpg — Wikimedia Commons (26113)

道に面した博物館正面には、大きく足を開いた金色の男性の裸像が目を引きます。そして筆者が最初に衝撃を受けたのは、ウインドーの中で回っている椅子。こちらは動画でご覧ください。

エロティックな椅子

お分かりになりますか?椅子の座面に穴が空いていて、幾つかある舌の形をしたものが水車のように回っています。下には水の入った容器があって、下を湿らせることも忘れていません。確かに湿り気は大切です…。
中に入ると時代順に地下一階から展示されています。ちなみに写真撮影もOKです。男根崇拝、石や木でできた今でいうディルド、裸の男女が絡み合う彫刻、絵画…。日本のアニメや春画も展示されています。

座面にディルドがくっついた椅子もありました。椅子はエロの要素が強いのでしょうか。
MUSEE DE L'EROTISME, PARIS, FRANCE (26116)

モダンアートには、男女の裸体や性器の融合したもの、針金を使った裸婦像、金属の棒を持ってなぞると喘ぎ声がする女体をかたどったアートもありました。
MUSEE DE L'EROTISME, PARIS, FRANCE (26114)

内部の様子はこちらから見ることができます。

エロティシズム博物館

気になったのは、トイレがとっても広いこと。そして椅子が置いてあります。フランスのレストランやバーでは時々この広々トイレに出くわすので特別な意味はないのかもしれません。が、これだけエロティックなものを見せられたら…もしかしたら他の用途があるのかも。(これはあくまで推測です!)
また時には公募のアートコンクールも行っています。2014年にはセックスマシンコンクールというのが開かれ、世界各地から様々なアイデアが送られてきたようですよ。
We Heart It | Discover inspiration & beautiful images every day (26125)

計7階にわたるエロティックなアートを見た後はもうお腹いっぱいです。最上階あたりではもう目が慣れてしまい興奮することもなく眺めていました。

出口のお土産ものをひやかして博物館を出た時には、すべてのものが展示物のように見え、なんでもない普通のコーヒーカップや手すりにまで’芸術的な’妄想を繰り広げてしまいました。

興味が出てきたあなたのために

MUSEE DE L'EROTISME, PARIS, FRANCE (26117)

いかがでしたか?先人の残したエロスの芸術、一見の価値ありでした。
パリ旅行に行く機会があればぜひ覗いていただきたい穴場スポットです。
では場所などをご紹介しておきます。

Musée de l’érotisme de Paris

72 boulevard de Clichy 75018 PARIS
メトロ2番線Blancheもしくは2番線・12番線Pigalle
毎日朝10時から深夜2時まで
入場料は1人10ユーロ。(2016年8月26日現在の料金です。)カップル割引もあります。ちなみに深夜まで開いていますが、立地上安全面を考え、日中の訪問をお勧めします。
最後にこちらのウェブサイトにもある、偉大な彫刻家ロダンの言葉を引用しておきたいと思います。

"Dans l'art, il n'y a pas d'immoralité. L'art est toujours sacré »
『芸術には背徳性は存在しない。芸術はいつも神聖なるものだ』
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LAYLA LAYLA